当館のテーマソング?

B級ラジオの悲哀を歌った曲があれば、当館のテーマソングとしてベストなのだが、そんなキワモノ世界中捜しても見つからないだろう。せめてラジオをテーマにした曲はないのか・・・と物色していた時、このアルバムを見つけた。新居昭乃「鉱石ラジオ」 (欲を言えば「ラジオ」ではなくて「ラヂオ」にしてほしかったけれど・・・)

ラジオに限りなきロマンを感じ、アルバムタイトルにまでしちゃったCDなんて、その存在だけでも嬉しいじゃないですか。実際、タイトルチューンはとてもすばらし曲だし、勝手ながら当館のテーマソングに決定させていただきました。

新居昭乃・・・知る人ぞ知る、テクノロマン派というのかライト・トランス系のシンガー。Victorから何枚もアルバムが出ているので、決してマイナーな歌手ではないはず。
「鉱石ラジオ」をネットで検索すると、文字通りハードウェアとしてのラジオ情報の垣間に、いつも彼女のアルバム名がヒットする。いつか聴いてみようと思っていた。

WEB上のライナーノーツには、彼女自身、鉱石ラジオというものをよく知らない・・・という風に書いてある。歌詞を読んでも、ちょっとおかしな部分がある・・・ロシアの音楽が聞えてくるほど感度は良くないし、アクティブ素子(増幅する機能)がないので、よほどの空電でもなければノイズは聞こえてこない・・・

しかし、そんなことはどうでもいいんです・・・ラジオ少年であった頃の館長が、「ちいさな手」を震わせながら手作り鉱石ラジオのチューニングノブを回したとき、それはまさに「空飛ぶ永遠の羽を捕らえ」ていたし、何度触れてもこの装置は不思議な「魔法」の小箱以外の何ものでもなく、驚きは次第に「ひたすらな愛と尊敬」に変わっていったのだから。

「風の丘」で聞いていたら「もっとちがったもの」が聴こえていたのだろうが、残念ながら館長が聴いていたのは、穴倉のような工作室であったり、煎餅布団の中であった。「震える手」はもっぱら寒さのためであったのかもしれない。

  新居昭乃 鉱石ラジオ

風の丘で聞く鉱石ラジオ
こどもの秘密
手巻きのコイル ロシアの音楽
その小さな手
魔法みたいに見えた

風の音とノイズ
ひたすらな愛と尊敬をね

世界のなかでふたりぼっちで
どこまでも旅をする夢

プラスチックのケース
アンテナは
空飛ぶ永遠の羽を捕らえた

・・・・・・・ 続く ・・・・・・

視聴、ライナーノーツは こちら