なにか音も暖かいような・・・

電池管1T4使用
真空管検波ラジオ(自作)

真空管を使ったラジオをいろいろ作ってはきたが、ゲルマラジオのダイオードの変わりに、真空管を使って検波をしたら、はたしてちゃんとした音が出るだろうか?

自分の中で長年置き去りにしてきたこの疑問を解くために作ったのが左のラジオだ。電池管1T4を単に検波器としてアレンジしてみたが、結論からいうと、なかなか立派な音がする。ゲルマダイオードとの切り替えをしても音量に遜色はなく、むしろ歪感の少ない、ソフトな音なのだ。(多分に思い入れが入っているのだろう・・・)

検波性能だけでなく、素子としてのインピーダンスが高いので、同調回路のQが高く取れ、こんな単純な回路とは思えないほどシャープなチューニングができた。


特別に工夫した回路ではないが、実験の結果、検波作用が得られるのはもっぱらコントールグリッドとカソード間であることがわかった。少しでも漏れ電子を拾いたいという感覚的発想で、第2グリッドとプレートにもパラ接続してみたが、オシロで見ると出力がやや増えるものの、逆にノイズが乗ってくる。プレートはむしろグランドに落として、外来雑音を遮断するシールドとした方がよいのかもしれない。ゲルマダイオードと違い、周囲の誘導雑音を拾い易いという欠点があるようだ。

1T4は言うまでもなく直熱管だ。フィラメントに供給する1.5V電池のプラスとマイナスのどちら側から出力を取るかによって、出力が微妙に変わってくる。結果的にプラス側につなぐ方が感度が高かったのは、うまい具合にバイアス電圧がかかったからかもしれない。

回路図


転載ご遠慮ください。

参考 「ブレッドボードラジオ」サイトへ


秋の夜長、このラジオに耳を傾けていると、AMラジオってこんなに音が良かったのか・・・と、思わず悦にいってしまう。通常はゲルマダイオードモードで聞き、ジャズの女性ボーカルなどがかかると真空管モードに切り替えてみる。なんだか音に色気と艶やかさが加わるように聞こえてくるから、実に不思議なラジオだ。 


参考出品
1T4単球再生ラジオ

せっかく電池管に登場してもらったのだから、少しは実用的なものもね・・というわけで、過去に作った再生式ラジオもひっぱり出してきたよ。