ラジオっぽい音とは何なんだろう・・・

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送信機編ですでに、グラフィック・イコライザの BPF を通しているので、F特的にはそれなりにラジオの音が出ている。しかし、何か物足りない。100%近い変調をかけても、音に張りとかパンチといったものがない。柄に似合わず上品な音なのだ。

もうちょっとモチモチしたAMラジオ特有の音を出すには、やはりコンプレッサ等のプロセシングをかける必要がある・・・という結論に達した。
とは言うものの、ハードウェアを買うゆとりなどなく、今回はPC上で音を加工して送信機に入力することにした。

登場願ったのは、音吉御用達、恐竜マークのT-RackS。コンソール画面からもわかるように、真空管アンプの柔らかい音質が自慢のソフトだ。フェアチャイルドのチューブ・コンプの回路を目標にした設計なのだそうだが、現物の音を聴いたことがないので何とも・・・・。

T-RackS 24のご尊顔

くわしくは こちら を参照ください。

効果を目で見る

上段 : ソース   下段 : 加工後

毛虫にされちゃった曲は Morelenbaum & '教授'の
アルバム 'CASA' から As Praias Desertas

モニターソフトはお気に入りの Sound Forge Ver.6

まず、せっかくカッチョいいパラメトリックEQがついているので、ハードウェアのEQは外して、これで調整することにした。
レトロ風のスコープ画面を見ながら、ハイカットとローカット。カットオフ周波数を任意に設定できる。音に明瞭度を加えるため2KHzあたりをほんの少し持ち上げた。

次に下段に下りて、コンプレッションレベルを調整する。 INPUT DRIVE ツマミを右に回すと圧縮量が増えていく。メータを眺めつつ、歪みが出ないぎりぎりのところまで上げてみる。

最後に最下段のリミッターへ。不要なピークがクリッピングできるから、その分全体の音圧をアップすることができる。これもコンプと同様、Input Drive の調整だけで効果がわかる。時々針が触れる程度にしておこう。

スレッショルドの設定といったデジタル臭さがなく、自然な圧縮を得ることができた。ラジオの音圧がひとまわりでっかくなって、まずは満足。

アタシ的にはこれで十分満足だったが、アドバイスを求めた某氏の一言が気になった・・「ラジオ局ゴッコやるんだったらやっぱ OPTIMOD でしょ!」

さっそく Orban社の取扱店 で調べたら、何と価格は百万円超のラインナップ。本物の放送局でも、買えなくてスネているところがあるという噂が・・・。

じゃ、これもソフトで対応しましょってわけで、手にいれたのが MultiMax。2,000円ぽっきりのシェアウェアで、OPTIMODの雰囲気が楽しめてしまうから超驚きだ!曲間の音量レベルのバラツキを調整してくれる2バンドAGCがついている。AM送信機にはうれしい機能だ。

MultiMaxのご尊顔

開発者岡田氏のサイト内 解説ページ

「On Airモード」なるリアルタイム処理機能を携えたMultiMax2がリリースされました・・・今回のような使い方にはぴったりですね。(上の画像は元祖MultiMaxのコンソール)

マルチバンドのリミッタなど始めてさわったので、どこをどうしてよいやらよくわからず、結局、作者の「推奨パラメータ設定」を軸にして、あちこち上げ下げして遊んでみる。上記T-RackSに比べると、非常にメカニックで、繊細でもある。使いこなす勉強を・・・というよりもまずは耳を鍛えなきゃって気にさせられる。
無骨な手作りAM送信機にはチトもったいない道具かもしれないね・・・。