けちんぼうの見る夢は・・・・

 その昔、"Miser's Dream"「けちんぼうの夢」というニックネームの受信機があった。たよりなく怪しげな記憶だったが、webで検索するとちゃんと出てきた。→Refer 1965年頃、アマチュア無線の専門誌QSTARRL Handbookに載っていた記事が、たまたま脳味噌の縁に引っかかっていたらしい。

 考えてみれば、当時のラジオ少年達が作ったり、買ったりした受信機は、いずれもけちんぼうの夢だったのかも知れない。限られたコスト、貧弱な技術でも、ロマンは地球を駆け巡り、夢は世界中の電波を自分の手中にかき集めることだった。

 何がなんでも短波を聴きたいっ!・・・このさわると火傷するような情熱を、もういちど再現することができるだろうか?・・・何でもお金で買える時代ではあるけれど、少なくとも「けちんぼう」というところにだけ拘って、「短波ラジオゲット大作戦」開始と行こう!


★★★ 作戦その1 ★★★   インターネットオークションはラジオの宝庫だ! 

あーあ、二台も買っちゃったよ
SONY ICF−5800

70年代のBCLブームの時代に数々の名機が誕生した。そのころのヴィンテージ機を、ヤフーオークションで漁るという作戦はどうだろう?

SONYのスカイセンサーでもよし、松下電器のクーガーでもよし、選りどりみどりだ。腕に自信のある人はジャンクと称して売っているものを買って、修理をするか、あるいはニコイチ、サンコイチという手だってある。
ノークレーム、ノーリターンのただし書きが多く、完動品となっていても程度問題・・・動作保証を求める人にはお勧めできない。 

ブランド派、想い出派、コレクター派、聞こえりゃいいやという人達、・・・いろんな人種が出品物に群がっている状態で、価格は現在やや高騰気味だ。

BCLラジオの種類は次のようなサイトで予め勉強してね。 @ A B C ・・・etc

 

★★★ 作戦その2 ★★★    中国製B級短波「收音机」を狙え! 
オモチャラジオならいざ知らず、やはり中国製のラジオで短波受信はちょっと・・・思っていたが、最近のものはかなり良くなってきているようだ。

写真の TECSUN(徳生) R-911 などは、日本がラジオ製造で世界の王者であったころを彷彿とさせる。(デザインもそのままだったりするけど・・・)
何より安価なのが嬉しいね。AM/FM/短波9バンドをカバーして3,000円以下で買えてしまう。細かなポイントを言い出だせばきりがないが、とりあえず短波の世界を覗いてみたいむきにはぴったりだ。

主流はもうデジタル式に変わってしまっている。待ち受け受信ができるとか、周波数のドリフトが少ないとかの一般的なメリットはあるが、イメージ混信などには弱いし、主流の10KHzステップ仕様ではチトつらい。
指先の感覚を鍛えて、そろりそろりダイヤルを回しながら珍局を探す楽しみを味わいたければ、やはりアナログだね。

徳生も含めて多くの收音机制造公司がある。各社の最新情報は こちら へどうぞ。

TECSUN R−911
袖珍式高霊敏度11波段收音机

 

★★★ 作戦その3 ★★★   ホモ・ルーベンスの血が騒ぐ方へ 

自作しよう!
1FET短波ラジオ


 製作のポイントはコイル。通常の単連ポリバリコンを使うなら、10μHぐらいの値になるようにコイルを巻くんだけれど、LCメータがないとちょっと難しいかもね。写真ではFT-360-1という型番のトロイダルコアに0.4mmのエナメル線を7回巻きしている。これで4MHz〜11MHzぐらいをカバーしている(ようだ)。FETのDをGと軽く結合させ、発振直前にすると感度も選択度もアップするよ。

 一石でどこまでやれるか興味のあるかたは、ぜひ @ or A をご覧ください。 (参考サイト「ブレッドボードラジオ」のルートは こちら

短波ラジオって、自分では作れないの?いえ、いえ、ハンダゴテを扱える人だったら十分OK!

まず手始めにAMゲルマラジオのコイルの巻き数を6分の1ぐらいに減らして、何か聞えるかやってみよう。ロングワイヤーアンテナなどをつないでね。
電波の状態が良い時間帯だと、外国語放送の一つや二つは聞えてくるはずだ。でも、おそらく感度、選択度の点では、実用の域には達しないだろう。

それで作ってみたのが、写真のようなもの。FET一石、1.5V電池一個で動作する。イヤフォンの直径が2cmほどだから、いかにミニミニサイズかおわかりだろう。(他にバリコンと電池ホルダーが必要。)

回路図からわかるように、コイルとバリコンで選択された電波が、FET(トランジスタの一種)で増幅され、それをゲルマダイオード2石で検波するだけのもの。スピーカーを鳴らすパワーはないので、セラミックイヤフォンをつなぐ。こんなものでも、ちゃんと聞えるから大したものだ。夜間には、強力なNHK World Radio Japan や韓国語、中国語などの放送が聞えてくる。ゲルマラジオよりは少しはマシだが、それにしても蚊が鳴くような音量に変わりはない。

このラジオで聞いていると通常のラジオがいかにAGCのご厄介になっているかよくわかる。電波の強さが波のように大きくうねっていて、谷間では完全に無音になる。こんな体験がとても新鮮だったりする。

これをケースに入れて MW/SW 2バンド化してみたのがこれ、夜間の「朝鮮の声」9650KHzなどがよく聞えている。 


さてさて・・・
 
短波を聞こう!と先輩面したからには、海外放送そのものについての解説も書かねばならないところだが、本サイトの目的から少し外れてしまうので、お勧めリンクを一つだけ挙げておこう・・・
   
 アンテナはどうするの?
   
 海外からの日本語放送にはどんなものがあるの?
   
 それらが聴けるのはいつ?
   
 うまく聴けない時はどうするの?
 ・・・なんてあたりを、初心者向けにわかり易く解説してくれているサイトはずばりココ

片手にラヂヲ♪  Special Thanks to GOTA さま