AM送信機 #2・・・いよいよ泥沼の世界へ

FG(ファンクション・ジェネレータ)採用でさらに安定度アップ

第2システム全景

周波数 600KHz〜1600KHz
最大出力10 mW

回路図
FG及びAFアンプは外部接続図のみ

AM送信機一号機 で出来なかったいくつかの課題や、技術的興味からやってみたいことがあった。それらを形にしてまとめたのが、左写真のシステムだ。

@ アンテナと変調器部分を木箱に押し込めて一体形としてみた。大型の同調系ループアンテの中に、一次コイルが独立して巻かれているところがミソだ。同調コイルをフロートさせておかないと、ハムノイズが乗ってしまう点については一号機で検証済みで、今回もこの方式を採用した。同調コイルからはかなり強力な磁界が発生していて、とりわけフェライトバーを内部に持ったラジオには、信号がガツンと入る。

変調器には秋月電子キットの6Wパワーアンプを使用、原理的にフルスイング動作とはいかないが、余裕のある出力で、送信機ファイナルに直接コレクタ変調をかけている。(詳細は下記)

A 前作ではエキサイターとしてセラロックを使ったデジタル発振器を使用した。さすがに周波数の安定度は良かったが、好みの周波数を選べなかった。周波数が可変できて、安定度もよく出力が一定の発振器は?ということで白羽の矢をたてたのが、FG(ファンクションジェネレータ)だった。(詳細は下記)

B FG基板は単電源では使えない。今回急遽、+5V、−5V出力の三端子レギュレータを使用した簡易電源を用意した。なぜか木製のハウジングだ・・・。

C 変調用アンプの入り口にもアッテネータがあるので、そこへCDデッキなどからオーディオ出力を入れればもう変調はかかるわけだが、やはり適正入力レベルの監視、ハイカット、ローカット等のフィルター等が必要になるので4Chマイクミクサーを経由させた。マイクをつないでDJごっこをするのも楽しいだろう。

木箱内は、内周に大きなコイルが貼りついている他は空洞だが、前面パネルの裏には、右写真のような変調器部分が貼りつけてある。

変調器のAFアンプには、一個450円と抜群のコストパフォーマンスを誇る秋月電子のパワーアンプ基板を使った。東芝 TA7252AP が使用され、非常に簡単な回路なので30分もあれば出来てしまう。

この回路では、±にスイングするVCCの中点電位をそのままコレクタ変調に利用するので、アンプ完成後には、VCC電圧の半分6.0Vが出力されているかどうかを確認する。できればオシロ等で波形を見ておくとよいだろう。

高周波出力部は極々ありふれた増幅回路だ。1号機ではC級動作だったが、今回は高周波の質をアップさせる意味で固定バイアスをかけている。ちなみにこの定数のままベース変調の実験を行ってみたところ、変調率が十分ではないもの、結果はまずまずであった。

@ 変調器部分

 

A FGユニット内部

秋月電子のFG基板キットは、MAXIM社 MAX038 を心臓部に配置した広帯域精密波形オシレータだ。0.1Hz〜20MHzの帯域で、サイン波、方形波、三角波が得られ、出力部に入っている高速OPアンプのお陰で、きっちり2VP-Pの出力が安定して得られるスグレものだ。

今回は、測定器にも使えるこの性能の極一部を利用するのでチトもったいない気もする。
ボリュームの回転角を、ちょうど中波放送バンドに合致させるのにかなり苦労した。またつまみ一つでバンド内をチューニングするのはかなりクリチカルになるので、周波数が微調整できるようにサブのボリュームを入れてみた。

さらにエキサイターとして適切な出力が得られるように回路の途中にアッテネータを入れてみた。最終的な出力波形をオシロで見ながら、波形を崩さずに出力が最大となるように調整する。

 

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