B級ラヂオ大賞はこれだ!

ろうそくラジオ YOUTES CR-100

1台で3役のラジオなんだそうである。ある時はムードたっぷりの照明装置として、またある時は携帯コンロとして、そして文字通りラジオ(AM専用)にもなるという。

まあコンロを主張するにはチト無理があるようで、これでインスタントラーメンを作った日には、時間がかかり過ぎてお粥状態になってしまうことだろう。せいぜいマグカップのコーヒーが冷えるのを先延ばしにするぐらいの火力だ。

ポイントはキャンドルとラジオの絡みだ。結論から言うと、これは「キャンドル付きのラジオ」でもなければ、「ラジオ付きのキャンドル」でもない。ろうそくの炎で発電して、その電気でラジオを鳴らす仕組みが組み込まれているのだ。

電気の基礎を勉強したことのある人なら、熱電対(またはゼーベック効果)という言葉を聞いたことがあるだろう。簡単に言えば、二種類の金属をくっつけて熱すると電気が生まれるという原理。詳しくは 解説ページ を読んでいただくことにしよう。

   
本ラジオの発電部分の説明には「熱発電素子」という用語が使われているので、半導体技術を使ったもう少し高級なものかもしれない。(体温で発電する素子を持った腕時計があるが、そういう用途にも用いられている。)

炎の先に突き出た部分が、その魔法の発電器だ。電圧を測ってみると、極めて安定して1.15Vが出てている。なかなかの発電装置とみた。ラジオを鳴らすにはチト低い電圧だが、これで結構ガンガン音が出ているから、回路設計が良いのだろう。ちなみに、太陽電池ラジオのように電気を蓄える機能は持っていない。

キャンドル付きのラジオだったら完全なB級仲間だが、この電気の基礎原理を大真面目に応用しようとした開発者に敬意を表して、別枠扱いした次第。