デフォルメの妙を見た・・・

真空管アンプ型ラジオ
FUZE OLD-24

【特徴】
 ディスカウント・オーディオで有名なFUZE社の現役ラジオ。B級ラジオは、現れてはすぐに消え去る運命を辿るものが多いが、同社のホームページにもかなり前から出ていて、ホームセンター等で購入できる。詳しいスペックは こちら をご覧願いたい。

 なかなかしっかりした作りで、ラジオの基本機能もまずまず。ブラック・バディーで、話題の青色LEDを惜しげもなく使っているバージョンもある。せっかくの真空管の温か味が無いって?真空管表面のグロー現象を表現していると思えばいいのよ。

【仕様】
AM/FM 単三電池4個使用
出生地 はい、あの国でございます。

真空管を見たことがない世代が増えている。館長の部屋には20世紀初頭のナスビ型の真空管がゴロゴロ転がっているが、大半のお客様には「中に何か入っている電球」ぐらいにしか思っていただけない。

それでも、真空管に限りなきノスタルジーを感じておメメうるうるになっちゃうオヤジさんもいるし、「これって超かっわい〜い♪」って言ってくれるおネエちゃんもいる。やはり、このガラス球、ただものではない・・・内部から不思議なオーラが出ているのか。

ところで、このラジオの真空管は、実物を知る者からすると、チーーとも真空管らしくない。どうみても石油ストーブにしか見えない。それでも、なぜか真空管が持つ暖かさ、安らぎ、まろやかさ、優しさがそこはかとなく香ってくる。本物の真空管以上に真空管しているのだ。

芸術の目的の一つはリアリズムの追求だが、カメラでパチリの画像よりも、筆一本で書いた水墨画の方に、よりその本質が輝いている場合だってある。デフォルメはリアリズム追求の最も強力な手法なのだろう。(なーーんて事を感じさせてくれるラジオなんであります。)

お部屋を暗くして聴いてね