「僕ってカッコいい?」「びみょーーー」

写真が重たくてすみません!

「心があって形ができる」のか「形があるから心ができるのか」・・・その昔、青二才だったころ、そういう議論を仲間内で真剣にやっていた。(そういうのを「書生論」っていうんだけれど、今の若モンはその言葉も知らないかもしれない。)

さて、B級ラジオに限って言えば、答えは明白だ・・・「始めに形(ケース)ありき」なのである。形がよければ中身はちがってみえる、ピーピーガーガー、ノイズさえ、ムードの一部になっちゃうから不思議なもんだね。
普段ジーンズしか身につけたことのないニイチャンが真っ白なワイシャツにびしっとスーツを決めたら、言う事だってかなりかわってくる。あれと一緒やね。

【仕様】
AM/FM  単三電池3本使用
出生地 不明(おそらく中国)

【特徴】
上に述べた意味において、音質、感度とも悪くない。

「君はB級ラジオ君だよね」
  「そうだよ、僕は立派なB級さ」
・・・てな調子で、この殿堂に入るケースは問題ない。

しかし、最後までB級呼ばわりされるのを拒むプライド屋さんがいるのも事実。このラジオがココへ連れてこられたときにも確かそうだった。なにしろ、自動選局FMラジオ、オートカレンダー、世界の16都市ワールド時計、8桁電卓、目覚まし機能、ゲーム機能まで背負っている・・・しかもこのスタイルじゃ、自惚れるのも無理はなかったのだろう。

「両耳イヤフォンがついているのに、なぜステレオじゃないの? どうして、選局ダイヤルがケースに擦れて回りにくいの? メタリックなボディーがこんなに軽いのはきっとマグネシウム合金なんだろうね?」

彼がシュンとうなだれるのに時間はかからなかった。私も少し言い過ぎたようだ・・・

【仕様】
FM  単四電池2本使用(ラジオ部)
出生地 中国

【特徴】
彼の名誉のために言っておこう。アンテナなしでもノイズ無くよく入る。実用性が高い。

「わたしってこんなにブスじゃないですかぁ・・・」
って、若いオネエちゃんが言う時の真意を、オジさんとしては測りかねるものだ。

とりあえずー(本当に相当ひどい場合を除いて・・・)フォローはしなくちゃって気になるから、次のような歯の浮くような台詞が、すらすらと口からでてくるかもしれない。
 「そ、そんなことないよぉ、魅力的だとも!少なくともボクの前でこんなに輝いているじゃないか・・・」(汗)
 「ありがと。でもいいの、慰めてくれなくても・・」(うるうる)
・・・なーーんて展開になったりすると、慰めるほうにも、下心が見え隠れするようになってくる。

このラジオ嬢は、結婚式の「引き出物」でばら撒かれたことに傷付き、流れ流れて場末の博物館へたどり着いた。本人がどう思っているのか未だに測りかねるが、オジさんとしては結構この娘のことが気にいって、「ずっとここにいていいからね・・・」なんて一オクターブ高い声が出てしまったのでした。

【仕様】
AM/FM  単三電池3本使用(ラジオ部)
出生地 不明(中国製品にしては出来すぎ?)

【特徴】
いろいろ操作上の問題もあるけれど、全部許してしまえるだけの魅力がある・・・やっぱりB級ラジオは「外見」やね。暗いところで照明をつけてみるとなおよろしい。