レトロが香る(?)ミニラジオ

カセドラル型ミニラジオ
YSC 15th Aniversary

アンティークを気取ったB級ラジオは種類がいろいろあって、これだけを蒐集している人もあるぐらいだ。このページでは、ミニサイズながらレトロの香りを発散させているものをいくつか取り上げてみた。
左の写真はカセドラルのミニバージョン。なかなか威風堂々としている。

【特徴】
比較的忠実に聖堂型ラジオの形状を模している。木目が美しいが、材質は木材ではなくプラスチックだ。ダイヤル窓はもう少しレトロ感を出してほしかったなぁ。ラジオとしての性能はまずまずで実用性もあるが、各ツマミのチープな感触は典型的なB級ラジオのそれだ。
「YSC15周年記念」と銘打ってある。記念品として作られたものなのか、恣意的に入れられたデザイン文字に過ぎないのか・・・。

【仕様】
AM/FM  単三電池4本 外部電源端子付き
出生地 不明
アナログチューニング、アナログボリューム
サイズ W150mm×H180mm×D70mm

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Emerson BA-199
のレプリカラジオ

アメリカのラヂオ黄金時代には、Zenith、RCA Victor、Philco、Crosley など沢山のメーカーが乱立して、鎬を削っていた。その中で忘れてはならないのが、Emerson社だ。
いまでこそ、弱小の電化製品通販会社に身をやつしているようだけれど、それでも商品ラインナップを眺めていると往年のヴィンテージラジオメーカーの片鱗が垣間見えてくる。

その Emrson ラヂオを忠実に模したB級ラジオがこれだ。
機種もちゃんと特定される。1930年後半に世に出たBA-199タイプ。当時10ドルを切った4球ストレートラジオ(広告内に5-Tubeと書かれているのはバラスト管を入れての話だろう)で、なかなか素敵なデザインだ。

幅10cmあまりの小さなラジオだが、細部に至るまで忠実に作り込んである。スピーカー前面のサランも渋いし、お馴染みのト音記号をアレンジしたEmerson社のロゴも、所定位置で立派に輝いているではないか・・・。

【特徴】
ラジオ受信機としての性能はごくごく普通のB級レベル。当時まだ無かったはずのFMバンドがメインで、AMはオマケのような格好だ。というのも、AMはすこぶる感度と選択度が悪く、とりわけバンドのハイ・エッジは泣きそうなほどプア−なのだ。
これは分解してみるまでもなく、1チップICを使ったストレートラジオ構成だ。まさか、このラジオの製造者が当時の感度や素朴さを再現しようとしたわけでもないのだろうが、まま、好意的にそうとらえておくことにしよう。

【仕様】
AM/FM  単三電池2本使用 SP式
出生地 中国
アナログチューニング、アナログボリューム
サイズ W120mm×H90mm×D45mm

 

【改造】
せっかくここまで Emerson の物真似を頑張ったレプリカ・ラジオなのだから、あと一歩の部分をユーザーとして後押しすることにする。

ダイヤル指針 : 銀色のペイントで描かれただけだけのダイヤル部分に、本物の針を黒く塗って貼り付けてみる。これでぐっと周波数が読みやすくなった。

ダイヤル照明 : 高輝度オレンジ色発光ダイオードをダイヤル盤の上部にセットした。豆電球のウォームな感じをLEDで演出するのは、なかなかに難しい。それでも雰囲気はかなりアップしたし、暗い場所でのチューニングも可能になった。